
インビジブル・インフルエンス 決断させる力
ジョーナ・バーガー and 吉井智津
この本について
自分の選択って、本当に自分で決めているのか。仕事でも日常でも、あとから振り返って「なんであれを選んだんだろう」とモヤッとすることが多くて、僕も長くそこで立ち止まっていました。特に会議で意見を言いづらかったり、人の顔色で行動が変わってしまったりすると、「意思が弱いだけなのかな」と変に自己嫌悪に向かうこともありました。 『インビジブル・インフルエンス』は、そこを無理に強くしようとする本ではなくて、「そもそも人は他人の影響を避けられない」という前提を淡々と見せてくれます。誰かが背筋を伸ばせば自分も姿勢を正してしまうし、隣のテーブルの注文を聞くだけで選択が揺れる。さらに、少数意見が一人いるだけで、自分の本音を言いやすくなる。こういう“つい反応してしまう構造”を知るだけで、自分の意思が弱いのではなく、人間として普通の反応なんだと視点が変わりました。 読んでいて特に刺さったのは、選択の満足度が「他人が何を選んだか」によって大きく左右されるという話です。たしかに、会食で先に頼まれた料理に引っぱられて、本当は食べたかったものを避けた経験は何度もあります。そういう無意識の同調や回避が、仕事の判断やキャリアの選択でも起きている可能性は高くて、そこに気づけるだけでも日常の迷い方が変わってきます。 自分の行動が揺れる理由を、性格や根性の問題にしたくない人にはすごく合う本です。人に流されやすいと感じている人ほど、読んだあとに少し肩の力が抜けると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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