
人生がうまくいく 哲学的思考術 (白取春彦の思考術)
白取春彦
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2017-02-24
累計読者数12
平均ハイライト数 9.8件/人
推定読了時間 約1時間58分
star総合評価 57/100
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この本について
仕事や人間関係で判断に迷うとき、「正しい答えがどこかにあるはずだ」と考えて身動きがとれなくなることがよくあります。頭では割り切れないのに、答えだけはスマートに出さなきゃいけない気がしてしまう。僕も同じで、気づくと“うまくやる方法探し”にばかり意識が向いていました。 この本がおもしろいのは、そんな焦りにいきなり処方箋を出すのではなく、「そもそも考えるとはどういうことか」「人生における判断の重さをどう扱うか」という足場から見直させてくれるところです。たとえば、決断は正誤で測るものではなく、自分で引き受けるところからしか前に進まないという話や、相手の言葉の向こう側を汲み取ろうとする姿勢こそ理性的な聞き方だという指摘は、日常の小さな迷い方を確実に変えてくれます。また、世界観や信念のようなものは人を縛る一方で、揺れたときの固定点にもなるという視点も、ちょっと肩の力が抜けるものでした。 読み進めるうちに、「正しく考える」よりも「自分が生きた実感を取り戻す」ほうが大事なのかもしれない…と静かに向きを変えさせられます。論理より経験、人の言葉より自分の表現、恐れよりも関わり。それを急かさず押しつけずに示してくれるのが、この本のありがたいところです。 行動や判断に“正解探しの癖”が染みついている人ほど、じわっと効く一冊だと思います。
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出版社による紹介
著者・白取春彦は、哲学書についてこう語る。 私は、哲学書を思考と人生経験の芸術だと思っている。 論理の正確さだの思考体系だの真理の探究ではないと思っている。 人生について考えることは、 重要度において論理のような人工的なものをはるかに越えた事柄ではないだろうか。 もし、人の生き方を論理と効率性で割り切って考えてしまうのならば、 結局のところは経済的損得勘定になってしまうだろう。 そんな味気ない虚無主義的な人生を、私個人は人生と呼びたくない。 著者は古今東西の多くの哲学書から学んだ生き方のヒントを紹介するのにとどまらず、 読者に向かって熱く呼びかけ、励ます。 この一回限りの人生を本当に生ききりたいのなら、 自分主義でいかなければならない。自分が自分のルールを決め、自分がその責任をとるのだ。 人生になんらかの物差しをあてて測定して人生の結果とするのはあまりにも小さすぎはしないか。 それよりも、何が起きてもひるまず、たじろがず、むしろ不敵な笑みを浮かべて取り組む生き方のほうが人間としても高貴ではないだろうか。 読む人は誰でも、自分の人生を肯定し、前に進む勇気が得られるに違いない。
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