
やめられない!ぐらいスゴイ 続ける技術
菅原洋平
KADOKAWA / 2017-04-13
この本について
最近、「やりたい気持ちはあるのに体が動かない」とか、「続けたい習慣ほど途切れる」とか、そんなモヤモヤをよく聞きます。自分でも同じことでよくつまずくので、意志が弱いとか性格の問題と言われても、どこかしっくりこないんですよね。実際は、気分でも根性でもなく、もっと身体や脳のリズムみたいなところで噛み合っていないだけなのかもしれません。 この本が面白いのは、まさにその“噛み合わなさ”をていねいに言語化してくれるところです。例えば、行動を起こせないのは予測ができていないから、という視点はかなり救われました。将来の大きなゴールが描けなくても、二つ先だけ見られれば十分だと言われると、途端に動ける余白が生まれます。さらに、社会のリズムと自分の体内リズムがズレている「ソーシャルジェットラグ」という概念も、無駄に自分を責めていた部分を和らげてくれます。調子が出ない日があるのは、単純に深部体温の波が合っていないだけ、という話もかなり現実的です。 もう一つ、言葉が脳に与える影響のところは印象に残りました。「やる気が出ない」とつぶやくと、脳が本来の信号を読み違えるという話は、日常の小さなクセを見直すきっかけになります。「これは〇〇に似てる?」と関連を探す言葉に切り替えるだけで、思考の通り道が変わる感覚があって、実際やってみると軽く前に進めます。 大げさに人生が変わる本ではないけれど、続けられない理由が“私のせい”だけで説明されないのは、けっこう心が楽になります。生活リズムと行動の仕組みを淡々と整えたい人には、静かに刺さる本だと思います。
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ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの13%が集中しています。
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