
VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学 (文春e-book)
ジェレミー・ベイレンソン and 倉田 幸信
文藝春秋 / 2018-08-08
累計読者数8
平均ハイライト数 44.6件/人
推定読了時間 約4時間52分
star総合評価 74/100
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この本について
仕事で新しい技術に触れても、「結局これは何が変わるのか」とか、「便利さ以上の意味ってあるのかな」といった曖昧なモヤモヤが残ることがあります。VRもまさにそうで、触れた瞬間は面白いのに、日常とどうつながるのかが見えづらいまま放置してきた…という人は多い気がします。僕自身、この本を読むまで「映像が立体になっただけ」くらいに思っていました。 この本が面白いのは、VRを“技術の話”ではなく、“経験の作り方が変わる話”として説明してくれるところです。例えば、視線の収束や焦点調節といった身体の仕組みをベースに、なぜ没入が起きるかが分かると、VR酔いの理由も腑に落ちます。さらに、視点交換が共感にどう作用するのか、逆にどんな体験はVRに向かないのかなど、実験と失敗の話がたっぷりあって、技術の限界も含めて現実的に理解できます。北京の紫禁城から深海まで、一瞬で自分の周りに呼び出される“距離感の喪失”の描写は、VRを使ったことがある人なら「確かに」となるはずです。 VRを無条件に礼賛する本ではないので、「自分の生活や仕事にどうつながるのか」を考えたい人ほど読みやすいと思います。新しいメディアの可能性に興味はあるけれど、過度な期待や幻想には距離を置きたい──そんなタイプの人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
◆心理学×テクノロジー、仮想現実の最前線◆ ・VR内での体験を、脳は現実の出来事として扱ってしまう ・VR内で第三の腕を生やしたり、動物の身体に“移転”しても、 脳はすぐさまその変化に適応し、新たな身体を使いこなす ・イラク戦争後、“バーチャル・イラク”を体験するVR療法により、 PTSDに苦しんでいた二〇〇〇人以上の元兵士が回復した ・VRで一人称視点の暴力ゲームをプレイすると、 相手が仮想人間だとわかっていても生々しい罪悪感を覚える ・仮想世界で一日過ごすと現実と非現実の違いがわからなくなる ・VRユーザーの身体や視線の細かな動きは、正確にデータ化できる ・そこからその人の精神状態、感情、自己認識がダイレクトに読み取れる 【目次】 ■序 章 なぜフェイスブックはVRに賭けたのか? ■第1章 一流はバーチャル空間で練習する ■第2章 その没入感は脳を変える ■第3章 人類は初めて新たな身体を手に入れる ■第4章 消費活動の中心は仮想世界へ ■第5章 二〇〇〇人のPTSD患者を救ったVRソフト ■第6章 医療の現場が注目する“痛みからの解放” ■第7章 アバターは人間関係をいかに変えるか? ■第8章 映画とゲームを融合した新世代のエンタテイメント ■第9章 バーチャル教室で子供は学ぶ ■第10章 優れたVRコンテンツの三条件
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