
世界史の針が巻き戻るとき 「新しい実在論」は世界をどう見ているか (PHP新書)
マルクス・ガブリエル and 大野 和基
累計読者数15
平均ハイライト数 14.9件/人
star総合評価 56/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 26%
この本について
情報が多すぎて、何を信じていいのかよく分からなくなる時があります。相手の言葉の裏にどんな前提があるのかも読めず、議論しようとしても「そもそも話が噛み合ってないだけでは…」と感じてしまう。そんなモヤモヤを抱えたまま日々を過ごしている人、多い気がします。 この本は、そういう“見えない前提”に対して、少し呼吸がしやすくなる視点をくれます。一つは「人間はみんな違うソフトウェアを使っている」という考え方で、相手をアイデンティティの代表者として扱わなくていいと教えてくれること。議論がギスギスする時ほど、この距離感が効きます。もう一つは「現実は一つではないが、真実は存在する」という姿勢で、情報がフラット化した世界でどう足場をつくるかのヒントになること。そして、民主主義の“面倒くささ”こそが暴走を防ぐ仕組みだという指摘は、社会の動きに疲れた時に意外と効きます。 個人的には、技術や文化の違いを“善悪”でなく“異質性”として扱うところが救いで、仕事でも人間関係でも「分かり合えなさ」を前提にできると、無駄に相手を責めなくて済む感覚がありました。 自分の考え方のクセや世界の捉え方を、いったんほぐしてみたい人に刺さる一冊だと思います。
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