
「判断するのが怖い」あなたへ 発達障害かもしれない人が働きやすくなる方法
佐藤恵美
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2020-07-17
この本について
仕事で判断に迷うたびに、「自分がダメだからだ」「性格の問題なんじゃないか」と、つい自分を責める方向に考えが転がっていくことってありませんか。人に相談しようとしても、過去に「考えてから来い」と突き放された記憶がよぎって、声をかけるだけで体が固まる。後回しにした業務がどんどん重くなって、さらに判断ができなくなる。僕も同じようなループに何度も落ちてきました。 この本が特徴的なのは、そうした「うまくできない理由」を性格や根性で片づけず、特性と心理の組み合わせとして具体的に説明してくれるところです。例えば、作業のイメージがつかめないから着手のスイッチが押せないこと。部分から全体をつかみにくいから、会議の話の流れで置いていかれやすいこと。あるいは、不安が大きいと人間関係そのものに回避的になり、確認ひとつができずに後の大きな齟齬につながってしまうこと。その一つひとつが、「ああ、これ自分に起きてたことかもしれない」と腑に落ちていきます。 読んでいて感じたのは、自分の行動パターンを言葉としてつかめるだけで、行動のブレーキがかかりやすくなるということです。やみくもに頑張るんじゃなくて、「なぜそうなるのか」を丁寧に扱うことで判断の負荷が軽くなる。本書はその手がかりを静かに渡してくれるタイプの一冊です。 「理由のない自己否定から抜けられない」「相談するだけで怖くなる」という人には、特にじわっと効くと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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