
娘のトリセツ(小学館新書)
黒川伊保子
この本について
娘と話していて、こちらは普通に聞いたつもりなのに、一気に空気が冷えることってありませんか。何を言えば正解なのか分からなくて、距離を置かれているような気がして、自分までしょんぼりするあの感じ。僕もずっと「父親としての正しい接し方」を探して迷ってきたんですが、この本はそのモヤモヤに、言語化の手がかりをくれました。 刺さったのは、まず「問い方」を変えるだけで対話の入口がまったく別物になるという話。5W1Hは“問題解決モード”を強制してしまうから、娘の心の扉が閉じる。代わりに「最近ちょっと疲れててさ」みたいに、こちらの話から入ると流れが生まれる。実際やってみると、不思議なくらい会話が柔らかくなるんですよね。 もう一つは、父親自身の“立ち位置”の話。娘に無条件の愛を示すことや、妻を優先する姿勢は、甘やかしとは別物で、膨らみすぎる自我の暴走を止める“環境づくり”になる。これは正直、耳が痛いけれど、思春期の混乱を抱える娘にとっては、安心してぶつかれる土台になるんだと思います。 そして何より、この本は「父親ならこうすべき」と決めつけないところが好きです。娘の言動の背景にある脳の発達や、自意識の膨らむタイミングを知ることで、こちらの構え方が変わる。無理に説得しようとするより、状況を理解する方がずっと関係が楽になる。そう思わせてくれました。 娘との会話が毎回ぎこちなくて、自分が何を間違えているのか分からない人には、特に届くと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
読書の順序
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