
増補版 駆け出しマネジャーの成長論 7つの挑戦課題を「科学」する (中公新書ラクレ)
中原淳
この本について
マネジャーになった途端、それまでの「自分が動けばなんとかなる世界」が通用しなくなる感じ、けっこうしんどいですよね。自分が手を動かしたほうが早いのに、任せたほうがいいと頭では分かっている。でも、任せると不安だし、結局プレイヤーに戻ってしまう。僕も最初はずっとこのループでした。 この本が効くのは、「マネジャーって何をする仕事なのか」を、理想論じゃなく現場の実態から教えてくれるところです。例えば、マネジャーは“自分で動かない”ことで仕事を前に進める職種だと割り切れたのはかなり大きかったです。エキスパートとしての自分を一部手放すことが、こんなにも精神的に重いんだと理解できるだけで、ちょっと肩の力が抜けると思います。さらに、部下や上司、他部門…いろんな人たちの間を行き来しながら“翻訳機”として動くという視点も、日々のモヤモヤを説明してくれました。「なんでこんな調整ばかり?」が言語化されるだけで、仕事の捉え方が変わります。 もうひとつ刺さったのは、「結局、やってみて失敗して学ぶしかない」という現実的な姿勢です。行動レベルで変えられることに焦点を当て、少しずつ選択肢を増やしていく。任せ方や関わり方も、性格ではなく“やり方”として改善できると示してくれるので、再現性があります。 新任マネジャーとして「自分のやり方が合っているのかわからない」と立ち止まっている人には、かなり刺さるはずです。背中を押すというより、「みんなここでつまずくよ」と隣で言ってくれる本でした。
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