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真説 日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960 (講談社現代新書)

真説 日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960 (講談社現代新書)

池上彰 and 佐藤優

講談社 / 2021-06-16

累計読者数8
平均ハイライト数 61.8件/人
推定読了時間 約2時間50分
star総合評価 75/100
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この本について

政治の話題って、いまの空気だと「なんとなく距離を置いておきたい」と感じる人、多いと思います。右とか左とかいう言葉も、知っているようで実はよく分からないまま使ってしまって、モヤっとしたまま話が終わることもあるはずです。自分もそうで、ニュースを見るたびに「背景を知らないまま判断してないか?」と不安になる瞬間がありました。 この本が効くのは、まさにその“背景の抜け”を埋めてくれるところです。たとえば共産党がなぜ武装闘争を掲げ、なぜそれを放棄する流れになったのか。社会党がどうして左右に分裂し、その後なぜ国民的支持を失っていったのか。こういう歴史のディテールを知ると、現在の政治的なねじれや温度差が少し落ち着いて見えてきます。抽象的なイデオロギーではなく、具体的な判断や失敗、そのときの空気が積み重なって“いま”ができているんだと実感できます。 そして何より刺さったのは、「知らないまま波に飲まれる怖さ」が繰り返し語られている点でした。思想に賛成か反対か以前に、知らずに流されるほど危ないことはない。歴史を一度たどっておくと、今後どんな議論に出会っても、足場を失いにくくなる感覚があります。 政治のラベル分けに少しでも違和感や不安を覚えたことがある人には、とても静かに効いてくる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

日本の左翼は何を達成し、なぜ失敗したのか? ――忘れられた近現代史をたどり、未来の分岐点に求められる「左翼の思考」を検証する壮大なプロジェクト。 深刻化する貧困と格差、忍び寄る戦争の危機、アメリカで叫ばれるソーシャリズムの波。 これらはすべて、【左翼の論点】そのものである! 激怒の時代を生き抜くために、今こそ「左の教養」を再検討するべき時が来た――。 ◇◇◇◇◇ 戦後復興期に、共産党や社会党が国民に支持された時代があったことは、今や忘れられようとしている。 学生運動や過激化する新左翼の内ゲバは、左翼の危険性を歴史に刻印した。 そしてソ連崩壊後、左翼の思考そのものが歴史の遺物として葬り去られようとしている。 しかし、これだけ格差が深刻化している今、必ず左翼が論じてきた問題が再浮上してくる。 今こそ日本近現代史から忘れられた「左翼史」を検証しなければならない。 「日本の近現代史を通じて登場した様々な左翼政党やそれに関わった人たちの行い、思想について整理する作業を誰かがやっておかなければ日本の左翼の実像が後世に正確な形で伝わらなくなってしまう。私や池上さんは、その作業を行うことができる最後の世代だと思います。」(佐藤優) 【本書の構成】 ◇日本共産党の本質は今も「革命政党」 ◇社会党栄光と凋落の背景 ◇アメリカで社会主義が支持を集める理由 ◇野坂参三「愛される共産党」の意図 ◇宮本顕治はなぜ非転向を貫けたか ◇テロが歴史を変えた「風流夢譚事件」 ◇労農派・向坂逸郎の抵抗の方法論 ◇「共産党的弁証法」という欺瞞 ◇労働歌と軍歌の奇妙な共通点 ◇共産党の分裂を招いた「所感派」と「労農派」 ◇毛沢東を模倣した「山村工作隊」 ◇知識人を驚愕させた「スターリン批判」 ◇天才兄弟と称された上田耕一郎と不破哲三 ◇黒田寛一と「人間革命」の共通点 ◇現在の社民党は「右翼社民」
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