
マッキンゼー式 人を動かす話し方
赤羽雄二
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2021-07-20
この本について
人と話していて、「別に嫌なことを言ってないのに、なぜか伝わらないな…」とか、「説明しても相手の表情が曇る瞬間があるんだけど、原因がよくわからない」というモヤモヤってありませんか。僕も仕事で何度も味わってきました。内容よりも、声のトーンや余裕のなさ、相手への関心不足といった“そもそものところ”でつまずいていたんだなと後から気づくことが多いです。 『マッキンゼー式 人を動かす話し方』は、その“そもそも”を丁寧にほぐしてくれる本でした。たとえば、伝わらない原因の多くが「実は本気で伝えたいと思っていない」ことだと示されると、耳が痛いけれど妙に納得しますし、相手の立場を理解していないまま話してしまうと空気でバレる、という指摘にも心当たりだらけでした。さらに、この本が面白いのは、声の大きさや清潔感といったごく基本的な部分まで、ちゃんと“伝わる力”として扱っているところです。そこを整えるだけで、会議や1on1の空気が変わる場面は、実際に僕も何度も経験しました。 もう一つ、この本の実践的なところは「準備」と「仕上げ」までセットで扱っている点です。話す前に相手の状況を20ページ分書き出してみるとか、最悪のシナリオを想定しておくとか、聞いただけだと面倒に感じるのに、実際やってみると驚くほど心が落ち着きます。余裕が出ると相手の反応にも目が向き、自然と会話の流れが良くなる。結局、伝わるかどうかは当日の一発勝負ではなく、ここで決まるんだなと感じました。 仕事で人を巻き込む場面が多い人、あるいは「ちゃんと話しているつもりなのに成果がついてこない」と感じている人には特に刺さると思います。話し方のテクニックというより、明日からの会議にそのまま持ち込める“態勢の整え方”が詰まっていました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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