ヨムナビ
熱帯 (文春文庫)

熱帯 (文春文庫)

森見 登美彦

文藝春秋 / 2021-09-01

累計読者数3
平均ハイライト数 13.3件/人
推定読了時間 約7時間36分
star総合評価 49/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 33%

この本について

最近、読んでも頭に入ってこない日が増えたとか、昔好きだったはずの本にまったく心が動かない瞬間ってありませんか。読書量が増えるほど、自分の内側の変化に本がついてこない感じがして、ちょっとした迷子みたいになる時期があります。そんなときに森見登美彦『熱帯』を読むと、読書そのものをもう一度「自分の生活の中の出来事」として扱えるようになるんですよね。 この本の面白さは、物語そのものよりも、「本と人の関係」が何度もひっくり返されるところにあると思っています。かつて退屈だった本が急に面白くなる、逆に色褪せる、その理由は自分の側にあるという指摘に救われる人は多いはずです。読みすぎて物語的神経が過敏になっている感じとか、本棚が自分の内部を可視化しているように思えてくる感覚も、読書で迷子になりがちな時期ほど刺さるところがある。 そしてもうひとつ、この本は「読書を成果に結びつけなくていい」という揺れを肯定してくれます。抜き書きをして自分を作る人もいれば、ただ夢中で読むだけでいい人もいる。どちらも間違いじゃなくて、どちらも読書の正しい姿なんだと思わせてくれる。読んでいる間だけ存在する世界に入り込むこと自体が価値なんだ、と静かに言われているようでした。 読書が好きなのにうまく向き合えない気がしている人、自分の読書がどこに向かっているのかよく分からなくなった人には、特にしっくり来るはずです。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

森見 登美彦の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

どうしても「読み終えられない本」がある。結末を求めて悶えるメンバーは東奔西走。世紀の謎はついに…。第6回高校生直木賞受賞作。 【電子書籍特典付き】電子書籍特典として森見さんの書き下ろしエッセイ「私の熱帯」をPDFでダウンロードして読むことができます。 ※この電子書籍は2018年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要