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「遅読」のすすめ (SB新書)

「遅読」のすすめ (SB新書)

齋藤 孝

SBクリエイティブ / 2025-07-06

累計読者数8
平均ハイライト数 16.8件/人
推定読了時間 約2時間46分
star総合評価 51/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 20%

この本について

忙しい日の終わりに、本を開いたものの「結局、何も残らなかったな」と感じることが増えてきました。数は読んでいるはずなのに、どこか表面をなぞるだけ。自分の中に積み上がっていく感じがしない。僕自身もずっとそのモヤモヤを抱えていて、「読む意味って何だろう」と立ち止まる時期がありました。 齋藤孝さんの「遅読のすすめ」は、その停滞感をほぐしてくれる本です。派手なテクニックではなく、読むスピードを意識的に変えるだけで、読書体験そのものがまったく違うものになるという話が印象的でした。特に、文章から派生してアイデアがどんどん湧いてくる「アイデア読み」の感覚は、僕も仕事の場面ですぐに実感できました。読みながら自分の思考が動くので、読むことと考えることが自然とつながっていくんですよね。さらに、古典のような時間の厚みがある作品は、ゆっくり読むことで初めて手応えが生まれるという話にも納得しかありませんでした。年齢を重ねて読むと、昔の自分との再会のような感覚があるというくだりは、そのまま読書の醍醐味だと思います。 この本の一番の魅力は、「読む量」ではなく「どれだけ心の中に根付いたか」を大事にしているところです。速読も否定しないけれど、答えを急ぎすぎると自分の考えを育てる機会を失ってしまう。その視点は、情報が流れ続ける今の時代には特にしみました。 「本を読んでいるのに、自分が変わっていく感じがしない」と感じている人には、静かに効く一冊です。自分と本の距離をもう一度、丁寧に結び直したくなるはずです。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

コスパ・タイパの時代だからこそ 「味わって読む」理由 今の時代、情報はとめどなく流れ、次から次へと新しいものが現れては消えていきます。 そんな中で、あえて立ち止まり、ゆっくりと読むことをおすすめしたいのです。 たとえば旅行に出かけたら、足早に観光名所を巡るのではなく、町の空気を吸い、風景を見つめ、記憶を自分の奥深くにまで探しに行くような方法があります。私は読書にも、同じような読み方があっていいと思うのです(「はじめに」より)。 「本物の教養」は「時間をかけて本を読むこと」「何度も同じ本を読むこと」によって身につきます。 読書の大家である齋藤先生が、遅読をすることの意義と効用、その技術を解説します。 ※カバー画像が異なる場合があります。
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