
不安に負けない気持ちの整理術 ハンディ版(特装版)
和田秀樹
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2020-12-18
この本について
不安って、放っておくと勝手にふくらんでいくことがありますよね。まだ起きてもいないことなのに、最悪の未来だけがやたらリアルに感じられて、いざ目の前の作業に向き合おうとすると手が止まる。僕もよくあります。頭の中がごちゃごちゃしているだけなのに、「自分は何もできていない」と焦ってしまうあの感じです。 この本が効いたのは、不安そのものを消そうとするんじゃなくて、「どう扱うか」を丁寧に教えてくれるところでした。たとえば、事実と自分の思考をいったん切り分けるだけで、勝手に暴走していた不安が落ち着く瞬間があります。部長に呼ばれた=事実、転勤かも=思考。書き出すと「あれ、まだ何も起きてないな」と気づけるんですよね。あと、損切りの発想も現実的で助かります。失敗してもこのくらいならまあ許容できる、と自分で線を引くと、最初の一歩へのハードルが一気に下がる。行動しながら考えればいいんだと腑に落ちました。 さらに、不安にのまれやすいときほど「この道しかない」と自分を追い詰めがちですが、別の方法を試していいという視点をもらえたことも大きかったです。一人で抱え込まずに誰かに話すだけで整理が進むというのも、言われてみれば当たり前なのに、自分では忘れてしまいがちなことでした。 仕事や人間関係で「考えすぎて動けなくなる」タイプの人には、とくに刺さると思います。不安をなくすのではなく、不安を抱えたまま進むための具体的な手札がそろっている一冊でした。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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