
「カルチャー」を経営のど真ん中に据える―「現場からの風土改革」で組織を再生させる処方箋
遠藤 功
東洋経済新報社 / 2022-07-08
この本について
組織の空気がどこか重い。会議では「言っても変わらない」と誰かが心の中でつぶやいている。改善活動をやっているはずなのに、現場には疲れた空気だけが残る。自分もその一部になってしまっている気がして、じわっとモヤモヤすることが増えました。問題は仕組みより先に、もっと目に見えないところにあるんじゃないか。そんな疑いを持っていたときに、この本が少しずつ視界をひらいてくれました。 読んでいて刺さったのは、「カルチャーは土壌」という考え方でした。土が荒れているまま種をまいても育たないように、どれだけ制度やプロジェクトを積み上げても、風土が傷んでいたらすぐに枯れる。本書はそこを直視し、トップの不用意な言動から現場の標準化不足まで、組織が崩れる“具体的なほころび”を丁寧に見せてくれます。そして、業務を身軽にすることから始まる「整地」のプロセスや、現場リーダーをひとりずつ育てていく地道な取り組みが、結局いちばん効くのだと腹に落ちました。派手さはないけれど、逆境のときこそ文化が育つという視点は、今の自分にはすごく救いでした。 これは、誰かを変える前に「まずは自分の立っている土がどうなっているか」を確かめたい人に刺さる本です。組織の問題を外側のせいにしたくなるときほど、そっと読み返したくなります。
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ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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