
世界の富裕層を魅了する「日本酒」の常識 元ファンドマネジャーの蔵元だから語れる本当の話 (日本経済新聞出版)
久保順平
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この本について
仕事で海外との接点が増えるほど、「日本の文化ってどこまで通用するんだろう」とか「自分が当たり前だと思ってる価値観って、外から見るとどう見えるんだろう」といったモヤモヤが出てきます。日本酒もそのひとつで、国内では縮小気味なのに、世界では人気が伸びている。理由を聞かれても、どこから話せばいいのか正直わからないままの人は多い気がします。 この本は、日本酒の歴史や文化の解説というより、「海外でどう受け止められているのか」「なぜ魅力になるのか」を、実務に落ちる解像度で教えてくれます。例えば、グルテンフリーで余計な添加物がないという強みは、健康志向の文脈でどう評価されているのか。鮨が「おまかせ」や空間も含めて世界で受け入れられたように、日本酒も“世界観そのもの”で勝負できる余地があること。さらには、熟成酒の先物取引や担保価値といった、普通は聞けない裏側まで踏み込んでくれるので、文化とビジネスの両面から日本酒を見る視点が手に入ります。 読んでいると、自分が思っていた「日本の良さ」の輪郭が少しずつはっきりしてきます。海外評価の数字をどう読むべきかとか、価値基準が曖昧なものをどう扱うか、といった普段の仕事にもつながる気づきが多いので、単なる酒好き向けの本ではありません。 「日本発の価値がどう広がっていくのかを、自分の言葉で説明できるようになりたい人」に刺さる一冊だと思います。
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