
リスキリングは経営課題~日本企業の「学びとキャリア」考~ (光文社新書)
小林 祐児
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この本について
最近、テレワークか出社かみたいな単純な議論に振り回されている感覚、ありませんか。自分の仕事のやり方に違和感があっても、現場の空気を読んで変化を起こしにくい。学ばなきゃと思いながら、そもそも何から手をつければいいのか分からない。そんな「動きたいけど動けない」モヤモヤを抱えたまま働いている人、多い気がします。 この本は、そういう個人の迷いを「あなたのせい」にしないところが読みやすいです。日本企業には、変化を抑制してしまう構造がそもそも組み込まれていて、学びが続かないのも半端な専門性のまま時間が過ぎるのも、個人の怠慢ではなく環境のつくり方が原因だと丁寧に示してくれます。特に、上司が探索している姿が部下の学びを引き出すという話や、学ばなさの背景にある「中途半端さ」への切り込みは、現場で仕事をしていると心当たりが多すぎました。 読んでみると、変化には気合いや意識改革よりも「予測できる仕組み」と「他者を介した火のつき方」が大事なんだと分かり、ムリに自分だけで頑張ろうとしていた視点が少しゆるみます。テレワークで他人化が進む中で、関わり方そのものをどうデザインし直すかという視点も、これから働き方を変えたい人にはかなり効きます。 「変わりたいけど、現場の空気にどう向き合えばいいのか迷っている人」に静かに刺さる一冊です。
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