
がんばることをやめられない コントロールできない感情と「トラウマ」の関係
鈴木 裕介
KADOKAWA / 2023-10-02
この本について
がんばりたくないのに、気付けばまた全力で走ってしまう。人に頼れず、弱音を出すのも苦手で、休み方がそもそも分からない。頭では「無理してる」と分かっているのに、身体のほうが勝手に昔の反応をくり返しているような感覚がある──そんな相談をよく受けますし、正直、自分にも覚えがあります。 この本が効くのは、「行動を変える」より前の段階でつまずいているときです。たとえば、がんばりすぎるクセが意思の弱さではなく、過去の身体反応として固定化された“生存戦略”だったと分かると、自分を責めるベクトルが少し変わります。さらに、「優しくされるほうがこわい」という安全と危険の逆転現象の説明は、人間関係でうまく距離が取れない理由を腑に落ちる形で示してくれます。もうひとつ印象的なのは、自分の中にいる“役割を演じてしまうパーツ”を敵ではなく仲間として扱う視点で、これを知るだけで自分への嫌悪感が和らぐ人は多いと思います。 刺さる人は、「がんばる自分を止めたいのに止められない理由が、どうしても言語化できない人」。行動や気合ではなく、そもそもの仕組みを理解したい人には、とても相性がいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
読書の順序
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