
死んだ山田と教室
金子玲介
講談社 / 2024-05-15
累計読者数6
平均ハイライト数 3.8件/人
推定読了時間 約4時間47分
star総合評価 47/100
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この本について
最近、「自分の中身ってほんとは空っぽなんじゃないか」とか、「誰かとちゃんとつながれてる気がしない」とか、ふと立ち止まる瞬間があるんですよね。周りからどう見られてるかを気にして振る舞いを選んでしまうと、ときどき自分が何者なのか分からなくなる。表面的には笑えてても、内側ではずっとモヤモヤしてる、みたいな。 『死んだ山田と教室』は、そんな“空っぽ感”に触れたときの居心地の悪さを、妙にリアルに扱ってくれます。山田の「空っぽなんだよ」という告白に揺れるクラスメイトたちのやり取りは、正論で救い上げるんじゃなくて、ただ隣に立って一緒に悩んでくれる感じがあるんです。死んだはずの友だちと交わすくだらない会話も、夜の教室での告白も、全部が「人ってこんなふうに誰かに触れていくんだよな」と思い出させてくれる。 特に効いたのは、人との関係が“貸し借り”じゃなくていいと思い出させてくれるところと、意味のある人間なんて最初からいなくて、でも関わりのなかで満たされていく姿が丁寧に描かれているところ。こういう変化って、自分の生活にもそっと染みてくるんですよね。無理に強くならなくても、誰かとつながっている時間だけは嘘じゃないんだと思わせてくれます。 自分の「空っぽさ」とうまく付き合えずにいる人に、静かに刺さる本です。
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出版社による紹介
自分はなぜ生きているのか、自分はなぜ死なないのか、逡巡の中にいるすべての人へ。私がずっとデビューを待ち望んでいた新人の、ユーモアと青臭さと残酷さと優しさが詰め込まれた快作です。ーー金原ひとみ 夏休みが終わる直前、山田が死んだ。飲酒運転の車に轢かれたらしい。山田は勉強が出来て、面白くて、誰にでも優しい、二年E組の人気者だった。二学期初日の教室。悲しみに沈むクラスを元気づけようと担任の花浦が席替えを提案したタイミングで教室のスピーカーから山田の声が聞こえてきたーー。教室は騒然となった。山田の魂はどうやらスピーカーに憑依してしまったらしい。〈俺、二年E組が大好きなんで〉。声だけになった山田と、二Eの仲間たちの不思議な日々がはじまったーー。 歴代メフィスト賞受賞者推薦コメント 死んでも終わらない山田の青春に、ぼくらは笑い、驚き、泣く。 (第21回受賞)佐藤友哉 くだらないのに楽しい。けれど、ほろ苦くて切ない。青春とは、山田である!! (第49回受賞)風森章羽 最強を最強と言い切れる山田こそが最強で最高。 (第53回受賞)柾木政宗 こんな角度の切り口があったのかと驚かされ、こんな結末まであるのかと震えた! (第59回受賞)砥上裕將 自分には経験がないはずの男子校での日々が、妙な生々しさで蘇ってきました。 (第61回受賞)真下みこと ダサくて、眩しくて、切なくて。青春の全てと感動のラストに、大満足の一作。 (第62回受賞)五十嵐律人 校舎に忘れてきた繊細な感情を拾い上げてくれるような物語でした。 (第63回受賞)潮谷 験
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