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アルプス席の母

アルプス席の母

早見和真

小学館 / 2024-03-15

累計読者数15
平均ハイライト数 5.4件/人
推定読了時間 約4時間41分
star総合評価 58/100
trending_up後半加速型
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この本について

最近、「自分の選択はこれでよかったのか」「親として、あるいは大人としての立ち回りに自信が持てない」といった相談をよく受けます。周りに合わせすぎて苦しくなったり、逆に強がってしまったり。誰かの期待や常識に揺さぶられながらも、本音がどこにあるのかわからなくなるあの感覚、けっこうみんな抱えているんだと思います。 『アルプス席の母』を読んでいて胸に残るのは、まさにその揺れの部分でした。落ち込んでいないふりをしてしまうところとか、体裁を気にして後から自分にがっかりする瞬間とか、誰かに「おかしいよ」と言ってもらって少し救われる感じとか。主人公の菜々子の迷い方が、妙に生活と地続きなんです。その中で、息子の航太郎が見せる「自分の期待にちゃんと向き合う」という姿勢や、周囲との距離の取り方が、こちらの視点を少しだけ変えてくれます。 この本が効くのは、劇的な成功物語ではなく、日々の選択の積み重ねで自分の軸がゆっくり育っていく過程を描いているからだと思います。やり残したくないという気持ちが芽生える瞬間や、「信念を曲げないこと」と「周囲を無視すること」の違いに気づく場面が、読んでいる自分の生活にも自然と重なってきます。 親として読んでもいいし、大人として迷っている人にも刺さります。特に「強がるのが癖になっている人」には、静かに効くはずです。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

まったく新しい高校野球小説が、開幕する。 秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。湘南のシニアリーグで活躍する航太郎には関東一円からスカウトが来ていたが、選び取ったのはとある大阪の新興校だった。声のかからなかった甲子園常連校を倒すことを夢見て。息子とともに、菜々子もまた大阪に拠点を移すことを決意する。不慣れな土地での暮らし、厳しい父母会の掟、激痩せしていく息子。果たしてふたりの夢は叶うのか!? 補欠球児の青春を描いたデビュー作『ひゃくはち』から15年。主人公は選手から母親に変わっても、描かれるのは生きることの屈託と大いなる人生賛歌! かつて誰も読んだことのない著者渾身の高校野球小説が開幕する。
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