
「モディ化」するインド―大国幻想が生み出した権威主義 (中公選書)
湊一樹
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この本について
政治ニュースを追っていると、「なんでこんな判断になるんだろう」とか、「数字が信用しきれない感じがする…」みたいな引っかかりってありますよね。国際関係の話も、強い言葉ばかりが並ぶ一方で、実際の力関係や背景が見えにくいまま議論が進んでしまうことも多いです。自分もその違和感を抱えたまま整理できずにいました。 この本の面白いところは、モディ首相の個性や“強いリーダー像”だけで語られがちなインド政治を、現実の経済データの歪みや「グジャラート・モデル」の実態、巨大ロックダウンの混乱などから丁寧に見直していくところです。統計の扱いが揺らぐと、国の成長物語そのものがどれだけ脆くなるのかが具体的に描かれていますし、中国との緊張やロシアとの距離感など、国際関係でインドが置かれている微妙な立場も数値と事例で地道に説明されます。派手なスローガンではなく、現場のずれを追いかける視点が、自分のモヤモヤをだいぶ落ち着かせてくれました。 「大国幻想」や「盟主」といった言葉に振り回されず、政治の現実を自分でつかみたい人にはかなり刺さると思います。日々のニュースの裏にある力学を、無理なく読み解きたいときにちょうどいい一冊でした。
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出版社による紹介
権力維持・拡大のために、実態と離れた「大国幻想」を振りまき、一強体制を推進するモディ。その実像と問題を冷徹な視点から描き出す
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