
ひっくり返す人類学 ――生きづらさの「そもそも」を問う (ちくまプリマー新書)
奥野克巳
累計読者数5
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star総合評価 48/100
start序盤集中型
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この本について
気づけば、「なんでこんなに息苦しいんだろう」と思う瞬間が増えていませんか。勉強や仕事に“ちゃんと向き合わなきゃ”という空気、知らないうちに背負っていた基準、当たり前すぎて疑ったこともない価値観。自分の中にあるはずの判断軸が、いつのまにか外側の声で塗りつぶされていく感じ、僕もよくあります。 この本が面白いのは、問題を直接解決してくれるタイプの本ではなく、「そもそもその問題って、どこから来てるんだっけ?」と足元をひっくり返してくれるところです。人類学者が“人々について”ではなく“人々とともに”生きながら学ぶという姿勢を知ると、知識を増やすより前に、自分の見方そのものを揺らすことの大切さが腹に落ちてきます。学校や仕事で染みついた「正しさ」や「こうあるべき」が、絶対じゃないと気づけるだけで、だいぶ呼吸がしやすくなるんですよね。 もうひとつ刺さったのは、「知識」と「知恵」の違いです。知識は安心させてくれるけれど、行きすぎると視野を固めてしまう。いっぽうで知恵は、自分の限界を悟らせ、不安ともうまく付き合えるようにしてくれる。プナンの人たちのように、教わるのではなく“内側からわかっていく”経験って、現代の僕たちがいちばん失っているものかもしれません。 日常の前提を一度ゼロ地点に戻して眺め直したい人に、静かにしみる本です。
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出版社による紹介
「貧富の差」のない共同体や、学校へ行かず「習う」という概念もない社会が存在する。常識をひっくり返した時、問題の根本が見える。
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