
スケーリング・ピープル 人に寄り添い、チームを強くするマネジメント戦略
クレア・ヒューズ・ジョンソン and 二木夢子
日経BP / 2025-03-21
この本について
仕事ではそれなりに動けているつもりなのに、チームとの摩擦や「自分は何が得意で何が苦手なのか」が言語化できず、じわっとストレスが溜まるときがあります。部下の行動の裏にある理由が読み取れなかったり、上司に意見を伝えても噛み合わなかったり。自分のワークスタイルすら説明できないまま走り続けている感覚、けっこうしんどいですよね。 『スケーリング・ピープル』が面白いのは、こうした“もやっとした働きづらさ”を、人格ではなく構造として扱ってくれるところです。外向・内向とタスク・人間志向の4象限で自分の傾向を捉え直すと、これまで「なんで合わないんだろう」と思っていた相手の行動にも理由が見えてきます。また、得意分野を“息をするようにできること”という視点で探す章は、肩に力が入りがちな自己分析より、ずっと現実的でした。 さらに、この本が効くのは、自己認識を終点にしないところです。指標の作り方やゴール設定の具体例が多く、曖昧だったチーム運営の「実行面」が少しずつ輪郭を持ちます。言いにくいことを伝えるときの言い回しの違いなど、日常の会話にすぐ使えるポイントも多めです。 自分の働き方をうまく説明できず行き詰まりを感じている人に、特に刺さると思います。自分を知ることからチームづくりを考えるという、ちょっと逆っぽいアプローチですが、個人的には長く効く本でした。
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