
「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方
岩田 松雄
サンマーク出版 / 2012-10-10
この本について
リーダーという肩書きをもらった瞬間、急に自分の一挙手一投足が見られている気がして、身動きがしづらくなることがあります。部下は三日で上司を見極める、なんて言葉を聞くと「そんな準備できてないよ」と思ったりもします。でも実際のところ、完璧である必要なんてどこにもないし、むしろ弱さや迷いごと抱えたまま進んでいる人のほうが、周りはついていきやすかったりします。 この本が面白いのは、「立派な人になれ」と言ってこないところです。まずは自分を修めること、自分らしさを保つこと、背伸びしないこと。そうした“地味だけど外せない部分”を丁寧に教えてくれるんですよね。例えば、相手の長所にちゃんと目を向けることや、できるだけ経営者目線で物事を見てみる姿勢。あるいは、部下が話したいと思っているサインを拾ったり、自分が言ったことをメモしてくれている上司のありがたさに気づいたり。どれも派手さはないけれど、実際の現場でじわっと効いてくる視点ばかりです。 特に刺さったのは、挫折経験のある人ほどリーダーに向いている、という話でした。苦しい思いを経験しているからこそ、人の弱さや迷いに寄り添える。その感覚があるだけで、チームの空気は大きく変わります。リーダーとは人を動かす前にまず自分を動かす存在だという考え方も、肩の力を抜かせてくれました。 背伸びしたリーダー像に疲れてきた人、自分にできるリーダーシップを探している人には、とても静かに効いてくる一冊だと思います。
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ハイライト密度
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