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楊令伝 四 雷霆の章 (集英社文庫)

楊令伝 四 雷霆の章 (集英社文庫)

北方謙三

集英社 / 2011-09-16

累計読者数3
平均ハイライト数 17.7件/人
推定読了時間 約4時間49分
star総合評価 60/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 49%

この本について

仕事で判断を迷ったり、自分の弱さをうまく扱えなくて、つい考えすぎてしまう時があります。相手の意図を読み切れずに不安になったり、負けた経験をどう扱えばいいのか分からなかったり。頭では「気にしすぎだ」と分かっていても、なかなか抜け出せないんですよね。 『楊令伝 四 雷霆の章』を読んでいて感じたのは、登場人物たちがその迷いを抱えたまま前に進んでいることでした。童貫の心を読もうとして眼から力が抜けてしまう趙仁や、負けをどう扱うかで揺れる将軍たち。判断を誤ったときにうつむく岳飛。みんな強そうに見えて、揺れながら立っている。その姿が、不思議と自分の視界をひらいてくれるんです。考えすぎて動けなくなる時ほど、「読み切ろうとしない」ことで体が戻ってくる瞬間がある。負けを過度に恐れるより、負けをどう扱うかに視点を置く。そういう現実的なヒントが散らばっています。 特に胸に残ったのは、弱さを隠さない方臘の姿や、「人は、自分がそうだと思っている以外の自分がある」という言葉です。強さって“揺れないこと”じゃなくて、“揺れたまま進むこと”なんだな、と腑に落ちました。誰かの意図を完璧に読むより、いまの自分がどう立つかを決めるほうが大事なんだと、読んでいるうちに自然と腹に落ちてきます。 自分の迷いや弱さを、もう少しうまく扱えるようになりたい人に刺さる巻だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

楊令を頭領に迎えた梁山泊は新たな寨に替天旗を掲げ、兵力を結集させていく。禁軍の趙安は、金国との海上の盟により燕京攻略に向けて北進し、耶律大石ら燕国建国の夢を賭した旧遼軍と対峙した。一方、方臘は、精強な軍と信徒の圧倒的な数の力で江南を席巻する。南下した童貫が、ついに反乱鎮圧に動き始めた。信徒の熱狂渦巻く中、呉用は方臘の軍師として、童貫軍を迎え撃つ。楊令伝、熱戦の第四巻。
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