
エンジニアのための図解思考 再入門講座
開米瑞浩
翔泳社 / 2013-03-25
この本について
仕事で起きている問題を整理しようとしても、なぜか全体像がつかめないまま時間だけ過ぎていくことがあります。原因を探しているつもりが、振り返ってみるとそもそも「何を調べればいいのか」すら曖昧なまま手を動かしていた…自分もよくあります。情報を集めているのに頭に入ってこない感じとか、図にしようとしても線をどこから引けばいいのか迷うあの感覚です。 この本は、そんな「考えたいのに考えきれない」状態を一段ほぐしてくれます。静的構造と動的構造の両方をそろえて初めて原因分析になる、という指摘はかなり刺さりました。自分では動きを追っているつもりでも、そもそもの土台の構造を見落としていることが多いんですよね。また、文章を読めていないまま図を描こうとして空回りしていたことにも気づかされました。図解以前に、概念を区別したり、見出しをつけて整理する「読解」の不足がボトルネックになっていたんだと実感します。そして表づくりやラベル付けを通して「空白」に出会えるのも、この本の大きな効き目でした。自分が拾い損ねていた前提や、曖昧な主張が可視化されるのはかなり実務的です。 手法を一気に覚えさせる本ではなく、思考の土台を少しずつ整えていく本です。図がうまく描けない人よりも、「情報整理しているつもりなのに噛み合わない」という人ほど刺さると思います。自分の思考を他人に見える形にする、その最初の一歩がつかめます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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