
唯脳論 (ちくま学芸文庫)
養老孟司
実業之日本社 / 2026-02-01
累計読者数6
平均ハイライト数 9.2件/人
推定読了時間 約2時間19分
star総合評価 38/100
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この本について
仕事で判断に迷ったり、人間関係でモヤっとしたとき、「結局、なんで自分はこう感じるんだろう」と立ち止まる瞬間があります。考え方のクセなのか、性格なのか、それとも環境のせいなのか。理由がつかめず、ただ自分を責めてしまうこともあると思います。 養老孟司さんの『唯脳論』は、そういう行き詰まりに対して、「そもそもヒトの感じ方や考え方って、脳がそうできているからだよ」という視点を差し出してくれます。読んでいて刺さるのは、脳と心を別物として扱おうとする私たちの習性自体が、脳の構造に由来するというところ。悩みのなかにいると、自分だけが複雑で扱いにくい存在のように感じがちですが、著者は「ヒトは五万年変わっていない」と言い切る。その距離感が、かえって肩の力を抜かせてくれます。 また、お金や言葉、社会のルールまでもが、脳の信号や構造の延長で説明されていくのは、仕事の悩みを外側の問題としてだけ見るのではなく、「自分の脳がどう世界を切り取っているのか」という内側の視点を持ち直すきっかけになります。実証と観念のあいだで揺れ続ける人間の弱さも、否定せずにそのまま認める姿勢が心地よいです。 世界の捉え方に行き詰まったとき、一度「脳」という土台から見直してみたい人に向いています。
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出版社による紹介
「知の巨人」養老孟司×「ホラー漫画の神様」楳図かずお 異色の二人が「脳」をモノサシに、人間の本質を解き明かす刺激的対談! 「すべては脳の産物である」―― 。解剖学者・養老孟司が提唱し、世間に衝撃を与えた『唯脳論』の世界。 その深遠な思想に、「自分という怖さ」に興味を抱く作家・楳図かずおが迫ります 。 なぜ人は「怖い」と感じるのか? 表現の根源にある脳の働きとは何か? 異色の対話から、驚きの真実が次々と浮かび上がります。 なぜ日本人はこれほどまでに漫画に熱狂するのか?その秘密は、漢字と仮名を脳の二箇所で読み分ける日本人の特殊な脳の働きにありました。 「漫画の吹き出しは漢字のルビと同じ構造である」という驚きの分析から、現代都市が「脳」そのものであるという文明論まで、話題は縦横無尽に広がります。 私たちが現代社会で感じる「窒息感」の正体とは。 すべてが予測可能でマニュアル化された「脳の中」のような世界で 、楳図氏が描き続けてきた「恐怖」こそが、失われつつある本来の人間性を呼び覚まします 。 一見難解な『唯脳論』が、二人のエキサイティングな対話を通じて驚くほど「やさしく」、そして刺激的に解き明かされていきます。 漫画・アートファンはもちろん、現代社会論に関心のある方まで、知的好奇心を刺激する話題が満載の一冊。
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