
風土-人間学的考察 (岩波文庫)
和辻 哲郎
累計読者数7
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推定読了時間 約5時間59分
star総合評価 38/100
start序盤集中型
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この本について
日々の判断や気分の揺れが、自分の性格なのか環境なのか分からなくなるときがあります。特に、周りに合わせがちな自分にモヤモヤして、「これってただの癖なのか、それとももっと大きな背景があるのか」と立ち止まる瞬間がある人は多いと思います。僕も同じで、どう自分を理解したらいいのか迷っていた時期に、この本に助けられました。 和辻哲郎の『風土』は、性格や行動を個人だけの問題として切り離さず、時間や空間、土地のあり方と結びついた“人の存在の仕方”として捉え直します。抜粋にもあるように、「時間性だけ取り出しても、本当の時間ではない」とか、「歴史と風土は切り離せない」といった視点が出てきますが、これが意外と日常の実感に近いんです。天気の変化や土地の湿っぽさみたいなものが、思考のテンポや他人への距離の取り方にまで浸み込んでいる。そんな当たり前すぎて見えていなかった前提をひっくり返してくれます。 特に「受容的・忍従的」というモンスーン地域の気質の話は、自分の振る舞いを責めずに「そういう土壌で育ってきたんだ」と一歩引いて見られるようになる点が効きます。自分を変える前に、まず自分が置かれていた“横の広がり”を知ること。その感覚を丁寧に与えてくれる本です。 自分の反応パターンに理由を求めてしまう人に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
風土とは単なる自然環境ではなくして人間の精神構造の中に刻みこまれた自己了解の仕方に他ならない。この観点から著者(一八八九‐一九六〇)はモンスーン・砂漠・牧場の三類型を設定し、世界各地域の民族・文化・社会の特質を見事に浮彫りにした。
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