
カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ―(新潮文庫)
中島 義道
新潮社 / 2005-08-01
累計読者数6
平均ハイライト数 12.8件/人
推定読了時間 約4時間26分
star総合評価 51/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 44%
この本について
周りの「善良さ」に気をつかいすぎて、こっちが疲れ切ることってありませんか。理不尽に怒るわけでもないし、むしろこちらを心配してくれる人たちなのに、なぜか距離を置きたくなる。そんな自分を責めつつ、でもどこかで「このまま従っていたら、ずっと自分の番は来ない気がする」とモヤモヤする。僕も長くそこでもがきました。 中島義道『カイン』は、そのモヤモヤをまっすぐ言語化してくれる本です。世間が当然のように信じている前提から外れてしまった人が、何に苦しみ、どう立ち上がれるのかを、かなり手荒ではあるけれど具体的に示してくれます。他人への期待をいったん手放すと体力が戻ってくる感覚や、マジョリティの「器用さ」の構造に気づいたときの妙な納得など、読みながら胸の奥のざらつきが少し整う瞬間がありました。 きれいに生きることを諦めざるを得ない時期って、誰にでもあると思います。でも、その諦め方にだって形がある、と言ってくれるのがこの本の救いです。親や先生が言う「普通でいてほしい」という願いに息苦しさを覚える人には、とくに刺さるはずです。自分の弱さをごまかさずに扱いたい人向けの一冊です。
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出版社による紹介
ぼくはすごく不幸な少年・青年時代を送ってきた。親や先生の「いい子」だったぼくは「自殺してはならない」と自分に言い聞かせ、強く生きようと決意し、長い間、修行してきた。そして、30年間「なぜ生きるのか?」と悩んで見出したのは、「そのことを知るために生きるのだ」という回答だった。自らの苦い経験を振りかえりながら、いま不器用に生きるすべての読者に捧ぐ、「生き方」の訓練。
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