
遊ぶ力は生きる力~齋藤式「感育」おもちゃカタログ~ (光文社新書)
齋藤 孝
光文社 / 2015-12-20
この本について
子どもの「学び」をどう支えたらいいのか、正直よくわからないまま手探りでやっている…そんな気持ち、僕もずっと抱えています。勉強させたほうがいいのか、自由に遊ばせたほうがいいのか、その境目が見えにくいんですよね。特に最近は、主体性やコミュニケーション力が大事と言われても、具体的に何をすればいいのか迷いがちです。 この本を読んで印象的だったのは、「遊びそのものが、あとから効いてくる力を育てている」という視点でした。例えば、誰かにおもちゃを貸してみる、順番を待ってみるといった小さなやり取りが、人との距離感をつかむセンサーを育てていくこと。あるいは、木の積み木や自然の中での体験のように、五感をしっかり使う遊びが、子どもの反応の良さや集中力につながっていくこと。どれも特別な教育ではなく、日常の中でじわっと育つものなんだと気づかされました。 もう一つ刺さったのは、「楽しい」が入り口になるという姿勢です。難しい言葉でも、子どもが面白がれば勝手にのめり込んでいく。だからこそ、親が急かしたり、正解へ誘導したりして水をささないことが大事なんだと。これは大人の私たちにも当てはまる話で、つい成果を急いでしまうクセに気づかされました。 子どもの成長に迷いがある人、あるいは「遊びと学びの関係」をもう一度捉え直したい人に向いている一冊です。自分が思っていた“教育らしさ”が少しゆるみ、目の前の子どもの行動を違う角度で見られるようになります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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