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笑いのカイブツ

笑いのカイブツ

ツチヤタカユキ

秋田書店 / 2018-04-06

累計読者数10
平均ハイライト数 2.7件/人
推定読了時間 約3時間24分
star総合評価 44/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 34%

この本について

仕事でも創作でも、周りにうまく馴染めず、ふと街の幸せそうな人たちを見ては自分だけ取り残されているような気分になることがあります。努力しているつもりなのに、どこか空回りして、他人の軽さや運の良さにいら立ってしまう日もある。あの感じ、僕もよく分かります。 『笑いのカイブツ』が効くのは、そういう「どうしようもない自意識の重さ」を、ただ肯定するでも否定するでもなく、一度そのまま直視させてくれるところです。読者が保存していた部分に、外見に恵まれた人への苛立ちや、競技のように自分を追い込んでいく姿、自分の生き様で笑わせたいという強い欲望が出てきますよね。あの温度で語られると、きれいごとよりも、むしろ自分の本音に近いところを突かれてしまう。そこがこの本のすごさだと思います。 ツチヤが「人間関係をすっ飛ばして結果だけ欲しがるな」と指摘される場面は、焦りで周りが見えなくなる時の自分そのものに重なるし、想像力こそが笑いの本質だと気づくくだりは、行き詰まった時に何を手がかりにすればいいかを静かに教えてくれます。そして、橋の上での暗い描写ですら、彼がそこから歩調を取り戻していく過程を見ることで、絶望の底にもまだ続きがあるのかもしれないと思えてくる。 自分の不器用さを力に変えたいけれど、うまくいかないまま足踏みしている人に刺さる本です。読んでいるうちに、焦りや劣等感そのものが、自分の想像力の材料になるのかもしれないと思える一冊でした。

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出版社による紹介

元“伝説のハガキ職人”ツチヤタカユキ。現在、定期収入0円。これは僕の、敗者復活戦。各所で話題になった青春私小説を史群アル仙がマンガ化!!
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