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信長の原理【上下 合本版 電子特典付き】 (角川文庫)

信長の原理【上下 合本版 電子特典付き】 (角川文庫)

垣根 涼介

KADOKAWA

累計読者数6
平均ハイライト数 5.5件/人
推定読了時間 約9時間29分
star総合評価 40/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 17%

この本について

仕事でも日常でも、人が集まる場にいると「同じことをしているはずなのに、なぜか動きに差が出る」とか、「自分はもっと腹を括れたらいいのに」とか、そんな小さなモヤモヤが積み重なることがあります。周りに合わせて動く六割の側にいる自覚がある日なんかは、特にこたえます。 『信長の原理』を読んでいて感じたのは、信長という人物の“強さ”の話というより、「人が動く理由」「組織がうまく回らない理由」を、戦国という極端な環境を通して突きつけられるような感覚でした。例えば、必死に戦うのは全体の二割しかいないという冷徹な観察や、藤吉郎の小さな役目の与え方からわかる“人はどんなときに力を出せるのか”という視点。あるいは、戦自体が目的ではなく、あくまで領地や利権という“目的の方”を見続ける信長の姿勢。どれも現代のチームや仕事の場に、そのまま持ち込める示唆が多いんですよね。 さらに個人的に刺さったのは、信長が自分と合わない相手でも能力を見抜いて引き上げるというところ。好き嫌いを横に置くというのは口で言うほど簡単じゃないですが、これができるかどうかで組織の景色が変わるのは、身に覚えのある人も多いと思います。自分が二割側に立つ瞬間をどう作るか、あるいは六割で終わらずに次の段に行けるのか、静かに考えさせられる一冊でした。 特に「がむしゃらに頑張ってるのに、どこか噛み合わない」と感じている人や、「人を動かす原理を歴史から読み取りたい」タイプの方には、かなり沁みると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

織田信長の飽くなき渇望。家臣たちの終わりなき焦燥。 焼けつくような思考の交錯が、ある原理を浮かび上がらせ、 すべてが「本能寺の変」の真実へと集束してゆく――。 まだ見ぬ信長の内面を抉り出す、革命的歴史小説! 吉法師は母の愛情に恵まれず、いつも独り外で遊んでいた。長じて信長となった彼は、破竹の勢いで織田家の勢力を広げてゆく。だが、信長には幼少期から不思議に思い、苛立っていることがあった――どんなに兵団を鍛え上げても、能力を落とす者が必ず出てくる。そんな中、蟻の行列を見かけた信長は、ある試みを行う。結果、恐れていたことが実証された。神仏などいるはずもないが、確かに“この世を支配する何事かの原理”は存在する。そして、もし蟻も人も同じだとすれば……。やがて案の定、家臣で働きが鈍る者、織田家を裏切る者までが続出し始める。天下統一を目前にして、信長は改めて気づいた。いま最も良い働きを見せる羽柴秀吉、明智光秀、丹羽長秀、柴田勝家、滝川一益。あの法則によれば、最後にはこの五人からも一人、おれを裏切る者が出るはずだ――。 ※ 本電子書籍は『信長の原理 上』『信長の原理 下』を1冊にまとめた合本版に、電子書籍版特典として、「小説 野性時代」2016年8月号掲載「垣根涼介×東山彰良 連載開始記念対談」を加えたものです。
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