ヨムナビ
クリティカル・ワード メディア論

クリティカル・ワード メディア論

門林岳史 and 増田展大

フィルムアート社 / 2021-02-25

累計読者数5
平均ハイライト数 9.4件/人
推定読了時間 約4時間47分
star総合評価 52/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 48%

この本について

日々ネットやニュースに触れていると、「いま見ているものって、本当に“意味”だけで動いてるんだっけ?」みたいな妙な引っかかりが残ることがあります。情報の量は増えるのに、世界の輪郭は逆に曖昧になる感じ。自分の認識のほうが後追いになっているような、あの落ち着かなさです。 『クリティカル・ワード メディア論』は、そのモヤモヤを「人間がどう感じるか」ではなく、「メディアそのものがどう記録し、動いているか」という視点にずらしてくれます。例えば、ノイズまで容赦なく刻むストレージとしてのメディアという考え方に触れると、私たちが意味中心で世界を見すぎていたことに気づきます。また、ゲームを“物語”ではなく“プレイヤーの行為が現実へはみ出す場”として扱う議論を読むと、日常でのテクノロジーとの距離が少し変わります。さらに、ヴァナキュラー建築の話のように、名もなき営みがどれだけ世界を支えているかを思い出させてくれる章もあって、視点が水平に広がる感覚があります。 「情報や技術に振り回されている感覚があるけど、単純な“わかりやすい答え”には飽きている人」にとっては、かなり刺さる本だと思います。メディアを賛美するでも否定するでもなく、ただその成り立ちと働きを丁寧に見直すことで、日々の見え方がじわっと変わる一冊でした。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ゲーム、ソフトウェア、モバイル、資本、ジェンダー、観光、軍事まで…… 現在/過去の技術や概念を体系的に一望できる、メディア論の新しい教科書! 2020年代を迎えた現在、グローバル資本主義と政治的分断の加速を背景に、インターネット以降のテクノロジーやスマートフォン、SNSの一般化はさらに進み、メディアを取り巻く社会や文化、私たち人間の状況は、かつてないほどの大きな変化にさらされ、メディアの在り方も大きく変容し続けています。 そのような状況において「メディア論」は常にアップデートされ続ける研究領域であり、現代社会のあらゆる局面を考える上でますます重要な分野になっていると言えるでしょう。本書は、人文社会研究におけるメディア論の新たな動向や、メディア理論の歴史的な系譜を現代の視点で整理し直し、さらにメディアの実践を横断的にとらえて論じることを試みた、理論編・系譜編・歴史編の三部からなるメディア哲学の入門書です。 ◆シリーズ[クリティカル・ワード]とは 現代社会や文化および芸術に関わるさまざまな領域を、[重要用語]から読み解き学ぶことを目指したコンパクトな入門シリーズです。 基本的かつ重要な事項や人物、思想と理論を網羅的に取り上げ、歴史的な文脈と現在的な論点を整理します。もっと深く理解し、もっと面白く学ぶために必要な基礎知識を養い、自分の力で論じ言葉にしていくためのヒントを提供します。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要