
国商 最後のフィクサー葛西敬之
森功
講談社 / 2026-02-13
累計読者数5
平均ハイライト数 7.4件/人
推定読了時間 約3時間47分
star総合評価 48/100
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この本について
仕事で組織の力学に巻き込まれたり、誰のどの意図を読むべきなのか分からなくなることってありますよね。自分の判断が正しいのか、そもそも何を基準に動けばいいのか曖昧になる。僕もそんなモヤモヤを抱えたまま日々やっていて、結局のところ「人や組織の動きって何で決まるのか」を知りたくて手に取ったのがこの本でした。 『国商 最後のフィクサー葛西敬之』は、国鉄の分割民営化という巨大テーマを通して、権力や組織がどう意思決定していくのかが立体的に見えてきます。読みながら感じたのは、表向きの制度や理念より、人と人の関係、派閥、利害、そして“どこを押さえるか”の読みの深さで物事が動いていくという現実でした。抜粋にもある通り、運転士と車掌の組合構造の違いが事故の遠因になったり、誰を説得すれば結論が早いかを冷静に計算する姿勢が評価につながっていったり、こうした具体的なシーンがこちらの考え方を揺さぶってきます。 特に、権力をどう維持し、どこまで関わるべきかという葛西の発言には、好き嫌いとは別に「現実の組織はこう動くのか」と考えさせられました。自分の職場で起きている小さな圧力や駆け引きが、縮小版として重なって見えてくる感覚があります。 組織の裏側の動きを“きれいごと抜き”で理解したい人に刺さる本だと思います。僕自身、判断に迷ったときに、この本で見た具体的な人間模様を思い出すことが増えました。
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出版社による紹介
【『地面師』著者の傑作ノンフィクション 待望の文庫化】 安倍晋三射殺で「パンドラの箱」が開き、 一気に噴出した日本の深い闇―― その中心にいたのは、この男だった。 JR東海に君臨し続けた 「アンタッチャブルの男」にはじめて迫る。 「本書が解き明かすのは、鉄道をナショナリズムの道具とするため 権謀術数を駆使した一人の経営者の半生だ。 結果としてそれが日本の鉄道にどれほど負の遺産ももたらしたか。 重い問いが読後にずっしりと残った」 ーー原武史(政治学者・放送大学教授) 禁断の「革マル取り込み」で 魑魅魍魎の労働組合を屈服させ、 30年以上にわたりJR東海に君臨。 政官界の人事を自在に操り 安倍晋三最大の後見人となった。 国を憂い、国を導くその一方で、 国益をビジネスに結びつける 「国商」と呼ぶべきフィクサーだった。 国鉄解体という戦後最大の難事に 身を捧げた改革の闘士は 「怪物的黒幕」へといかにして変貌したのか。 (目次より抜粋) ・政策は小料理屋で動く ・靖国神社総代と日本会議中央委員という役割 ・国鉄改革三人組それぞれの闘い ・「革マル」松崎明との蜜月時代 ・覆された新会社のトップ人事 ・鉄パイプ全身殴打事件 ・ばら撒かれた「不倫写真」 ・頼った警察・検察とのパイプ ・品川駅開業の舞台裏 ・名古屋の葛西では満足できない ・安倍総理実現を目指した「四季の会」 ・メディアの左傾化を忌み嫌う理由 ・傀儡をNHKトップに据えた ・「菅さまのNHK」 ・安倍政権に送り込んだ「官邸官僚」たち ・池の平温泉スキー場の「秘密謀議」 ・杉田官房副長官誕生の裏事情 ・政治問題化したリニア建設計画 ・JR東日本とJR東海の覇権争い ・安倍と葛西で決めた「3兆円財政投融資」 ・品川本社に財務省のエースが日参 ・「最後の夢」リニア計画に垂れ込める暗雲 ・JR東海の態度に地元住民が激怒 ・「リニア研究会」という名の利権 ・安倍晋三への遺言 ・大間違いだった分割民営化 ・国士か政商か ・覚悟の死 「権力者には宿命的な不安と恐怖が生まれる。 夢のためには権力を手放してはならない……」 (本書「おわりに」より)
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