
人間関係に「線を引く」レッスン 人生がラクになる「バウンダリー」の考え方
藤野智哉
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2025-05-24
この本について
人と関わるとき、「ここまでは頑張れるけど、ここから先はしんどいな…」みたいな感覚ってありますよね。でも、いざ線を引こうとすると、相手を傷つける気がして言葉が出てこなかったり、結局自分が無理する側に回ってしまうことも多いと思います。僕もずっとそのタイプで、気づいたら自分の時間や気力がどんどん削られていくような感覚に悩んでいました。 この本が役に立ったのは、「線を引く=相手を拒絶する」ではなくて、自分と相手のために境界線を明確にする行為なんだと具体的に示してくれたところです。たとえば、自分のキャパシティや価値観を把握することから始めるとか、「ここまではOK」「ここからはNG」という基準を相手ごとに持っていいとか、すぐに実践できる形で書かれているのがありがたかったです。また、「ダメだったら断っていただいてかまいません」のような、やわらかく線を示す言い方が用意されているのも、実生活で助かりました。無理せずに伝えるツールがあるだけで、関わり方がずいぶん変わります。 特に、「時間は命」という言葉はぐさっときました。自分の時間を誰にどれだけ渡すのかを自分で決めること。それだけで、日常の息苦しさが少し軽くなります。自分の気持ちがよくわからない人でも、「イヤだった場面を記録してみる」といった小さなステップから線が見えてくるというのも救いでした。 人のために頑張りすぎて、自分の領域が薄くなっているように感じる人に、とても静かに効いてくる本だと思います。
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