
俺のイタリアン、俺のフレンチ
坂本孝
商業界 / 2013-04-02
この本について
仕事に向き合っていると、「このやり方で合っているのか」「自分の強みをどう活かせばいいのか」といった迷いが、ふと湧いてくる瞬間があります。特に、現場で汗をかきながらもなかなか評価されなかったり、同じやり方を続けていても限界を感じたりすると、どこで道を変えればいいのか分からなくなるものです。 『俺のイタリアン、俺のフレンチ』は、そんな行き詰まりの正体を一度解体して見せてくれる本でした。たとえば「同じ技術で、同じようなものを売っても駄目だ」という失敗談は、今のやり方を変えるヒントがどこに潜んでいるかを気づかせてくれます。また、スタッフ全員の努力に価値を置く姿勢や、「長所を伸ばす。短所は放っておく」という組織観は、無理に完璧を目指さずにチームで前に進む感覚を取り戻させてくれました。さらに、料理人やミュージシャンのように「実力があっても埋もれてしまう人」をどう救うかという発想は、仕事を“自分だけの戦い”で終わらせない視点をもらえます。 結局のところ、この本は「大胆なビジネスモデルの話」ではなく、「働く一人ひとりの不満や願いから何を汲み取って仕組みに落とすか」という、もっと地に足のついた話をしているように思います。仕事に没頭するとはどういうことか、値決めとは何を意味するのか、組織がひとつの方向にまとまるとはどういう景色なのか。それが経営者だけでなく、現場で働く私たちにも関係のあるテーマとして描かれています。 今の仕事に「手応えはあるのに、何かが噛み合っていない」と感じている人に、特に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの12%が集中しています。
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