
蹴りたい背中 (河出文庫)
綿矢りさ
河出書房新社 / 2007-04-20
累計読者数11
平均ハイライト数 2.6件/人
推定読了時間 約1時間22分
star総合評価 52/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 68%
この本について
人と一緒にいるはずなのに、なぜか急に自分だけ世界の外側に立たされているような気分になる時があります。うまく輪に入れなかったり、好意なのか苛立ちなのか、自分の感情の正体がつかめなくなったり。誰にも言えないこういうモヤモヤって、大人になっても意外と残ったままです。 『蹴りたい背中』は、その曖昧な気持ちを丁寧に言葉にしてくれます。例えば、教室で「余り物」になる瞬間の、あの息苦しさ。近くにいるのに気持ちはまったく交わらない関係の距離感。好きと残酷さが同居するような、どうしようもない衝動。読みながら、ああこういう感情って確かに自分にもあった、と静かに思い出させられます。 私も、誰かと分かり合えないまま座っていた休み時間の長さや、相手の表情の奥にあるものが読めなくて不安になった経験を思い出しました。この作品は、それを「成長の物語」としてまとめるわけでもなく、ただそのままの形で提示してくれるからこそ、自分の中に沈んでいた感情と向き合える感覚があります。 思春期の話ではあるけれど、「人の輪に入れない時の息の詰まり方」を知っている人なら、きっと年齢に関係なく刺さると思います。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
第130回芥川賞受賞作品。高校に入ったばかりの“にな川”と“ハツ”はクラスの余り者同士。やがてハツは、あるアイドルに夢中の蜷川の存在が気になってゆく……いびつな友情? それとも臆病な恋!? 不器用さゆえに孤独な二人の関係を描く、待望の文藝賞受賞第一作。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要









