
70歳が老化の分かれ道 (詩想社新書)
和田秀樹
詩想社 / 2021-06-09
この本について
年齢を重ねてくると、「このまま今の生活で大丈夫なんだろうか」とか、「健康情報が多すぎて何を信じればいいのか分からない」というモヤモヤが、じわっと日常に入り込んできます。特に70代以降をどう生きるかは、誰かに相談しづらいのに、放っておくと不安だけが積もっていくんですよね。 和田秀樹さんの『70歳が老化の分かれ道』は、そのあたりの“判断の難しさ”に手を伸ばしてくれる本でした。読んでいて感じたのは、ひとつひとつの指摘が、医療の正解を押しつけるというより、「こういう根拠があるから、無理しなくていいよ」と肩の力を抜かせてくれるところです。たとえば、70代はまだ“老いと闘う時期”で、80代以降とは体の扱い方が変わるという視点は、自分の今の状態を見つめ直す手がかりになりました。それに、太り気味のほうが長生きするという統計や、転倒を防ぐことが生活の質に直結するという話は、日々の行動をどう変えるかにまで落とし込みやすかったです。 医師の選び方も印象的で、高齢者を診てきた経験があるかどうかが大事という話は、なんとなくの「有名だから安心」という選び方を見直すきっかけになりました。気に入らない医師に我慢して通い続けなくていい、という一言も現実的で救われます。 自分の体とどう折り合いをつけるか迷っている人、あるいは「健康でいたいけど頑張りすぎたくはない」という感覚を持っている人には、かなり刺さる一冊だと思います。無理に前向きにさせるのではなく、これからの10年を自分らしく選び直すための視点をくれる本でした。
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