
増補改訂版 勝間式食事ハック
勝間和代
宝島社 / 2022-11-18
この本について
食生活を整えたい気持ちはあるのに、忙しさや気分に流されてコンビニや加工食品に頼ってしまう。頭ではわかっているけれど、料理に手間をかける余裕もないし、自炊は「正解が多すぎてよくわからない」。そういうとき、自分も同じように迷ってきたので、その感覚はよくわかります。 この本が面白いのは、「意志の弱さ」ではなく、行動経済学や仕組みの問題として食生活を扱っているところです。時間割引率の話はまさにそれで、今日の自分の選択が未来にどう響くかを実感しづらいからこそ、食事が後回しになる。でも著者は、そこを“気合いではなく設計で解決する”方向に寄せてくれる。例えば、蒸すだけでほぼ失敗しない調理法に寄せたり、冷蔵庫の定番を固定して迷う時間を減らしたり、機械やレトルトを積極的に使ったり。読んでいるうちに「無理なく続けるって、こういう仕組みなんだな」と腑に落ちていきます。 また、極端な食事法に寄りすぎない姿勢も現実的です。以前のヴィーガン生活から、年齢を重ねてタンパク質の重要性に気づき、柔軟にアップデートしているところは、自分の体と対話しながら調整していく姿勢として参考になります。食材の切り方や塩分濃度、蒸し時間など、細かいところまで「これなら私でも再現できそう」と思える具体性があるのもありがたいポイントでした。 日々の食事に振り回されているけれど、できればもう少し自分の生活をコントロールしたい人に特に刺さる本だと思います。無理に気持ちを奮い立たせなくても、日常の選択が少しずつ変わっていく、そのきっかけになる一冊でした。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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