
国民の違和感は9割正しい (PHP新書)
堤 未果
この本について
最近、ニュースを見ていて「なんか引っかかるけど、言語化できない」という瞬間が増えていませんか。自分の感じた違和感がただの考えすぎなのか、それとも何かのサインなのか…。僕自身もその境界がわからず、流れてくる情報に振り回されてしまうことがあります。 この本は、そういうモヤモヤに対して、派手に励ましてくるタイプではなく、「その違和感、丁寧に見ていいよ」と背中を押してくれる一冊でした。たとえばニュースが一色になった時に、まず国会の動きを確認してみるという具体的な行動。あるいは、登場人物を頭の中で置き換えて、個人名に引っ張られないようにしてみる思考の整理。どれも大げさなテクニックではないのに、自分の判断軸が少しずつ整っていく感じがあります。そして、子どもの頃の教室の例のように、「立場を入れ替えてみる」ことで見えるものが変わることも、日常の判断にけっこう効いてくるんですよね。 特に、信じていることを続けるか迷ったときに、「10年先の自分ならどちらを選んだ自分を誇れるか」と問いかける話は、情報に疲れたときの小さな灯のようでした。正しさよりも、“自分がどう在りたいか”に立ち返らせてくれる感じがあります。 「最近、世の中の流れに置いていかれている気がするけど、流れに飲まれるのも違う」と感じている人に刺さると思います。違和感を過信しろという話ではなく、押しつぶさずに扱うための視点がほしいときに、ちょうどいい距離感で寄り添ってくれる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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