
組織サバイバルの教科書 韓非子 (日本経済新聞出版)
守屋淳
日経BP / 2016-08-17
累計読者数8
平均ハイライト数 8.3件/人
推定読了時間 約4時間13分
star総合評価 44/100
start序盤集中型
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この本について
仕事で「なんでこんなに理不尽なんだろう」とか、「正しさだけでは組織が動かないのは分かってるけど、じゃあどうすればいいんだ…」と悩むこと、けっこうあります。理想論と現実のあいだで足がもつれる感じ。僕自身、この手のモヤモヤが抜けずにいた時に読んだのが『組織サバイバルの教科書 韓非子』でした。 この本が効いたのは、まず“組織の問題って昔から変わってない”と知れたことです。孔子の理想が立ちゆかず、状況に合わせて『韓非子』のような考えが生まれてきた流れを知ると、自分が抱えているややこしさが個人のせいじゃなくて「構造のせい」なんだとわかって、妙に肩の力が抜けました。さらに、人は善悪よりも“置かれた状況で変わる”という視点が入ると、上司や同僚の行動が少し違って見えてきて、自分がどう動くべきかも冷静に考えやすくなります。そして、呉起の逸話のように、仕組みを先に作ることで人を動かすという話は、きれいごと抜きで現場で使える感覚に落ちてきます。 きれいな倫理観よりも、現実の組織で消耗せずに働くための視点を探している人に刺さる本です。理想と現実のギャップに疲れた時の、ちょっと冷静になれる道具としてちょうどいい一冊でした。
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出版社による紹介
「経営者が愛読しているにもかかわらず、ほとんど口外されない名著」--『韓非子』。『韓非子』全編を貫いているのは、人間不信(性悪説)の哲学です。中国の古代において『論語』の理想とするような組織は、時代が下るにつれてその批判や改革への試みが徐々になされていきました。その解決策として誕生したのが『韓非子』です。その意図は「ムラ社会のような目的意識の強くない組織を、成果の出せる引き締まった組織に変えたい」ということ。強敵が外部に多数ひしめく過酷な状況でも生き残れる、筋肉質な組織を『韓非子』は作ろうとしました。 また『韓非子』は、組織にいる人間がその中で生き残るための教科書という一面も持っています。どんな名経営者であっても、組織の頂点に立ち、それを維持するためには、ライバルや派閥間の抗争、権力闘争を乗り越えなければならない状況に直面します。当然そんな状況で用いられるノウハウは、きれいごとばかりではありません。他人に堂々とはいえないような手段も駆使せざるを得なくなります。こうしたノウハウは、下にいる人間にとっても多々必要になります。どうしようもない上司や同僚に対抗するため、巻き添えになって責任をとらされないため……そういった状況での権力の握り方や、権力闘争のコツといった知恵を学ぶ糧として『韓非子』はあるのです。 本書では『論語』的な立場(徳治)、『韓非子』的な立場(法治)の二つを対比させながら――それぞれの考え方の特徴とその強み、弱み、さらには現代的にどのような意味や活かし方があるのか、について解説します。前著『最高の戦略教科書 孫子』と同様に、親しみやすい文体をこころがけ、現代の事例を全体に散りばめて読者の理解を深めていきます。
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