ヨムナビ
「自傷的自己愛」の精神分析 (角川新書)

「自傷的自己愛」の精神分析 (角川新書)

斎藤 環

KADOKAWA / 2022-12-09

累計読者数15
平均ハイライト数 35.3件/人
推定読了時間 約2時間41分
star総合評価 68/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 20%

この本について

最近、「変わりたい気持ちはあるのに、実際に動けない」「自分を否定するクセが手放せない」という話をよく聞きます。僕自身、気づけば“正しさ”や“理屈”で自分を追い詰めてしまうことがあって、その背景にある感情までは見えていませんでした。 斎藤環さんの『「自傷的自己愛」の精神分析』は、そうしたモヤモヤに対して、無理に元気づけるタイプの本ではありません。でも、自分の中で何が起きているのかを、ちょっと遠くから見られるようになる本です。たとえば、自己卑下に妙な快感がある理由や、変化を信じられない感覚の根っこにある「高いプライドと低い自信」のギャップ。そこに名前がついていくと、自分の反応を少しだけ扱いやすくなるんですよね。 もう一つ印象に残ったのは、「適度の欲求不満」という考え方です。誰かの期待に応えてほしい、でも応えてくれない。その往復の中で、人は少しずつ自分をなだめる術を覚えていく。大人になっても、ここが育ちきっていない感覚に心当たりのある人は多いと思います。僕も、人との距離感に戸惑ったとき、この視点に助けられました。 誰かを完璧に理解することも、逆に説得しきることもできない。でも、「対話を続けるための言い方」や「自分を保つための距離の置き方」が、この本には静かに書かれています。自己肯定感の本ではピンと来なかった人ほど、しっくりくるはずです。 自分を責めすぎる癖がある人、自信のなさとプライドの高さに引き裂かれる感じがある人にこそ届く一冊だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

斎藤 環の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「自分には生きている価値がない」「ブサイクだから異性にモテない」。 極端な言葉で、自分を傷つける人が増えている。 「自分が嫌い」をこじらせてしまった人たちの、自傷行為のように見える言動。 その深層心理にひきこもり専門医である精神科医が迫る。 誰にでも何歳からでも起こり、一度おちいると出られない、徹底的な自己否定。 「ダメな自分」の思い込みを見つめ直し、健全な自己愛を取り戻す方法を探る。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要