
2022年の次世代自動車産業 異業種戦争の攻防と日本の活路 (PHPビジネス新書)
田中 道昭
PHP研究所 / 2018-05-18
この本について
自動車業界のニュースを見ても、結局どこが優位で、何が脅威なのかよく分からないまま仕事に戻ってしまうことが多いんですよね。特に「EVで参入障壁が下がる」とか「テック企業が来る」と聞いても、実際に何がどう変わるのか、自分の業務とどうつながるのかがつかみにくいままモヤモヤが残る。僕もずっと同じ状態でした。 この本は、そのモヤモヤを“地に足のついた構造”で捉え直させてくれました。例えば、自動運転やEV化が進む裏で、LiDARやAI半導体といった供給側の力関係がどう変わっているのか。あるいは、参入障壁が下がったことで「自動車会社 vs 自動車会社」ではなく「国、テック、プラットフォーム同士の戦い」にシフトしていること。ニュース単体では拾いきれない力学が整理され、断片的な情報が一本の線になる感覚がありました。 もう一つ個人的に刺さったのは、「どこまで自社で抱え、どこをパートナーに委ねるか」という判断軸です。スマホ産業のレイヤー構造を例に、自動車も同じように分解すると、いま自分の会社がどの位置を狙っているのか、そもそもそこに勝ち筋はあるのかが見えやすくなる。大きな戦略の話に感じますが、実際には自分のプロジェクトの優先順位を決めるときにも効きました。 テック企業の動きを「脅威」としか捉えられない人より、業界全体の構造を冷静に見たい人にこそ刺さる本です。抽象的な未来予測ではなく、いま起きている現実の変化をどう判断するかの軸がほしい人に向いています。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの39%が集中しています。
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